2019年10月09日
本部高校でフェアトレード商品開発
先日、本部高校の学園祭に行ってきました。

高校の学園祭なんて高校以来なので(当たり前か?)懐かしかったですね~
というのはさておき、なぜ行ったかというと、当会が送ったマスコバド糖を使ってカップケーキを作り販売すると連絡を頂いたからです。
きっかけは7月、本部高校の皆さんが、フェアトレードについて学ぶために、当会や、がじゅまるガーデンさん、ONC(沖縄NGOセンター)さんなどを訪れたことです。

高校の学園祭なんて高校以来なので(当たり前か?)懐かしかったですね~
というのはさておき、なぜ行ったかというと、当会が送ったマスコバド糖を使ってカップケーキを作り販売すると連絡を頂いたからです。
きっかけは7月、本部高校の皆さんが、フェアトレードについて学ぶために、当会や、がじゅまるガーデンさん、ONC(沖縄NGOセンター)さんなどを訪れたことです。
私たち沖縄リサイクル運動市民の会は(商品はかなり減ってしまいましたが)、おそらく県内で一番古くからフェアトレードに取り組んでいるショップです。
1988年からなので、もう30年以上になるんですね。詳しくはこちら
フェアトレードコーヒーのみを扱い、自家焙煎している店としても、おそらく県内唯一ではないでしょうか。
とはいうものの売上は非常に厳しい状態ですので、フェアトレードの厳しい現実をお話したりしましたが、、、ONCさんのサイトでも訪問の様子が紹介されてます。
その後、9月に入り担当の先生から、
「マスコバド糖を使ってお菓子を作り、学園祭で販売したい」
とのご連絡を頂き、ATJ(オルター・トレード・ジャパン)さんから取り寄せて、学校に送ったのが9月の中旬。
学園祭当日まであまり時間がなかったのですが、なんとか開発に間に合ってよかったです。
さて当日、私が着いたのはお昼頃でしたが、なんとすでに「午前中の分は完売しました」の文字。
時間がなかったので、なんとか午後の分を早めに売ってもらいました、ありがとうございました!
このカップケーキ、りんごカフェという地元・本部町内のお菓子屋さんの協力で作ったそうです。
瀬底島にこんなステキなお店があるんですね~
時間がなくて、詳しい話は聞けませんでしたが、作る際の工夫などあったら聞いてみたかったです。
地域のお店と協力して商品開発するというもの、とても素晴らしいです!

別室では、フェアトレードについて学んだことを発表していました。

フェアトレードの認知度などを校内で調査していました。
【フェアトレードという取り組みがあることを知っていましたか?】
・知っている 24% ・知らなかった 76%
【フェアトレードという言葉を聞いたことがある?】
・ある 34% ・ない 66%
【地域の特産物とフェアトレードで入手した原材料を使って商品を作るとしたらどんな商品がいいですか?】
・お菓子 49% ・ジャム 29%
・化粧品 12% ・洋服 6%
・その他 4%
商品開発についても聞いているのが面白いですね。
「言葉」だけでもフェアトレードを知っているのが34%というのは、むしろ多いと思いましたね。
最近はスーパーやファストフードでも「フェアトレード認証ラベル」を見ることがありますし、テレビなどで見聞きする機会は増えているかも知れません。
ただ、意味を知っているかというと、24%に減ってしまうのは残念ですね。
フェアトレードを扱う店が、沖縄にはまだまだ少ない、というよりほどんどないので、実際に触れたり考えたりする機会がないのでしょうね。
↑画像をクリックすると拡大します。
今回、少しだけですが高校生の皆さんの取り組みをお手伝いできてとても嬉しかったです。
だだ、ひとつ気になったのが、
「ATJのマスコバド糖には、フェアトレード認証ラベルがないですが、フェアトレードと呼んでもいいのでしょうか?」
という質問でした。
日本では1980年頃から、シャプラニール、プレス・オールターナティブ(第三世界ショップ)、オルター・トレード・ジャパンなど、独自の団体が活動を始めています。まだ「フェアトレード」という言葉も概念も知らない時期から、それぞれの取り組みを続けてきています。これらの日本的フェアトレード組織は、ほとんどフェアトレード認証を受けていません。
私は、
「フェアトレード認証ラベルができるずっと前から、ヨーロッパや日本でも草の根のフェアトレード運動が続いてきています。ATJのマスコバド糖は、日本のフェアトレードの歴史の中でも、とても有名で重要な取り組みですよ」
と答えました。
もちろんフェアトレードラベルは、フェアトレード運動の中の1つ取り組みです。
https://www.fairtrade-jp.org/
しかし、認証ラベルがなければフェアトレードじゃない、なんてことは決してありません。
認証ラベルは、国際的に統一された基準であり、より消費者に分かりやすくなる手段ではあります。ただ、「大企業の免罪符として利用される」など第三者機関による「認証型フェアトレード」に対する批判もたくさんあり、生産者とのつながりを重視する「提携型フェアトレード」の良さが見えにくくなる面もあります。
大手企業が参加することで市場が広がり、フェアトレード自体の認知が広がるのはとてもいいことです。ですが、認証ラベル以外にも様々なフェアトレードの取り組みがあることが忘れられていくようで、とても残念な気がします。
という訳で、当会店頭にもマスコバド糖がありますので、ぜひ世界に思いを馳せるきっかけに、おひとついかがでしょうか?

カップケーキはもうありません、すみません~
1988年からなので、もう30年以上になるんですね。詳しくはこちら
フェアトレードコーヒーのみを扱い、自家焙煎している店としても、おそらく県内唯一ではないでしょうか。
とはいうものの売上は非常に厳しい状態ですので、フェアトレードの厳しい現実をお話したりしましたが、、、ONCさんのサイトでも訪問の様子が紹介されてます。

その後、9月に入り担当の先生から、
「マスコバド糖を使ってお菓子を作り、学園祭で販売したい」
とのご連絡を頂き、ATJ(オルター・トレード・ジャパン)さんから取り寄せて、学校に送ったのが9月の中旬。
学園祭当日まであまり時間がなかったのですが、なんとか開発に間に合ってよかったです。
マスコバド糖についてはこちら→http://altertrade.jp/mascobado
さて当日、私が着いたのはお昼頃でしたが、なんとすでに「午前中の分は完売しました」の文字。
時間がなかったので、なんとか午後の分を早めに売ってもらいました、ありがとうございました!



このカップケーキ、りんごカフェという地元・本部町内のお菓子屋さんの協力で作ったそうです。
瀬底島にこんなステキなお店があるんですね~
時間がなくて、詳しい話は聞けませんでしたが、作る際の工夫などあったら聞いてみたかったです。
地域のお店と協力して商品開発するというもの、とても素晴らしいです!

Ringo Cafe http://oisi-okashi.com/
別室では、フェアトレードについて学んだことを発表していました。

フェアトレードの認知度などを校内で調査していました。
【フェアトレードという取り組みがあることを知っていましたか?】
・知っている 24% ・知らなかった 76%
【フェアトレードという言葉を聞いたことがある?】
・ある 34% ・ない 66%
【地域の特産物とフェアトレードで入手した原材料を使って商品を作るとしたらどんな商品がいいですか?】
・お菓子 49% ・ジャム 29%
・化粧品 12% ・洋服 6%
・その他 4%
商品開発についても聞いているのが面白いですね。
「言葉」だけでもフェアトレードを知っているのが34%というのは、むしろ多いと思いましたね。
最近はスーパーやファストフードでも「フェアトレード認証ラベル」を見ることがありますし、テレビなどで見聞きする機会は増えているかも知れません。
ただ、意味を知っているかというと、24%に減ってしまうのは残念ですね。
フェアトレードを扱う店が、沖縄にはまだまだ少ない、というよりほどんどないので、実際に触れたり考えたりする機会がないのでしょうね。


↑画像をクリックすると拡大します。
今回、少しだけですが高校生の皆さんの取り組みをお手伝いできてとても嬉しかったです。
だだ、ひとつ気になったのが、
「ATJのマスコバド糖には、フェアトレード認証ラベルがないですが、フェアトレードと呼んでもいいのでしょうか?」
という質問でした。
日本では1980年頃から、シャプラニール、プレス・オールターナティブ(第三世界ショップ)、オルター・トレード・ジャパンなど、独自の団体が活動を始めています。まだ「フェアトレード」という言葉も概念も知らない時期から、それぞれの取り組みを続けてきています。これらの日本的フェアトレード組織は、ほとんどフェアトレード認証を受けていません。
私は、
「フェアトレード認証ラベルができるずっと前から、ヨーロッパや日本でも草の根のフェアトレード運動が続いてきています。ATJのマスコバド糖は、日本のフェアトレードの歴史の中でも、とても有名で重要な取り組みですよ」
と答えました。
もちろんフェアトレードラベルは、フェアトレード運動の中の1つ取り組みです。
https://www.fairtrade-jp.org/
しかし、認証ラベルがなければフェアトレードじゃない、なんてことは決してありません。
認証ラベルは、国際的に統一された基準であり、より消費者に分かりやすくなる手段ではあります。ただ、「大企業の免罪符として利用される」など第三者機関による「認証型フェアトレード」に対する批判もたくさんあり、生産者とのつながりを重視する「提携型フェアトレード」の良さが見えにくくなる面もあります。
大手企業が参加することで市場が広がり、フェアトレード自体の認知が広がるのはとてもいいことです。ですが、認証ラベル以外にも様々なフェアトレードの取り組みがあることが忘れられていくようで、とても残念な気がします。
という訳で、当会店頭にもマスコバド糖がありますので、ぜひ世界に思いを馳せるきっかけに、おひとついかがでしょうか?

カップケーキはもうありません、すみません~